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注目度を増す「ダボス会議」(グローバル)【キーワード】

2015年1月28日

<今日のキーワード>
「ダボス会議」とは、世界経済フォーラムがスイスの保養地ダボスで開く年次総会のことです。企業のトップのほか、政府や中央銀行、国際機関のトップ、研究者らが集まり、世界経済や政治などの多様なテーマについて議論します。日本からは、昨年は安倍首相、今年は黒田日銀総裁が出席し、日本が推進する政策について、世界へ情報発信しています。

【ポイント1】「ダボス会議」の魅力は、自由な意見交換と情報発信の場の提供

2015年の参加者はおよそ2,500人と過去最大
■2015年の「ダボス会議」は1月21日から24日の4日間の日程で開催されました。世界の約140カ国から過去最高となるおよそ2,500人の政府、企業、国際機関・金融機関のトップらが集まりました。

■「ダボス会議」の魅力は、世界の各方面のトップらが自由な意見交換を行うことと情報発信の場を提供していることにあります。例えば、思い切った政策転換を行った国のトップが情報発信し、世界のリーダーらの理解を得ることに使われる場合があります。また、世界の企業経営者らがグローバル戦略などを話し合う場としても活用されてきました。

【ポイント2】「新たなる世界情勢」が今年のテーマ

中国、イタリア、ドイツの首脳が情報発信
■今年は、「新たなる世界情勢」というテーマで、原油安、金融政策、国際テロ行為などについて議論されました。

■中国の李首相は、「新常態」を目指して構造改革を加速させる中国の方針について講演し、経済成長率が鈍化しても実行する必要性を説明しました。また、イタリアのレンツィ首相とドイツのメルケル首相は、世界経済の成長に向け、それぞれ、量的金融緩和への期待、構造改革の必要性について言及し、異なる意見が示されました。

【今後の展開】「ダボス会議」での自由な意見交換は世界経済の発展にも貢献

■昨年は安倍首相、今年は黒田日銀総裁が出席
昨年は、安倍首相がアベノミクスや女性の活躍推進をテーマに講演し、各方面のリーダーらの理解を得たとされています。今年は、黒田日銀総裁が出席し、日銀が強力に推し進める量的質的金融緩和や構造改革について説明しました。今後も日本の政財界のトップの出席による情報発信が期待されます。

■多彩な顔ぶれによる意見交換の成果を期待
今回の出席者は、日米欧の政治・金融のリーダーのみならず、ブラジル、インド、ロシア、イラクなどの新興国首脳クラスや、グローバル企業のトップなど多彩な顔ぶれです。世界のトップによるダボス会議での自由な意見交換が世界経済の発展に活かされることが期待されます。

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