「2015年の政治イベント」(グローバル)【キーワード】
2015年1月6日
<今日のキーワード>
2015年は欧州で多くの選挙が実施されます。欧州では、急進派の台頭が目立っており、ギリシャや英国の選挙等が注目されます。一方、日本では統一地方選挙が予定されています。地方の「アベノミクス」に対する期待を測る上でも、与党の信認(支持率)がどの程度維持されるかが注目されます。
【ポイント1】欧州では毎月のように総選挙が実施
新興国でも年央以降に相次ぐ総選挙
■2015年は欧州で多くの選挙が実施されます。主な選挙を見ると、1月25日のギリシャ総選挙を皮切りに、3月はエストニアとスウェーデン、4月はフィンランド、5月は英国、7月はルクセンブルグ、9月はデンマーク、10月はスイス、ポーランド、ポルトガル、12月はスペイン等で予定されています。
■また、新興国でも選挙が控えています。6月にトルコ、7月にはメキシコ、10月はタイ、アルゼンチン、11月はミャンマー等で総選挙が実施される予定です。
【ポイント2】日本では統一地方選挙
9月には自民党総裁選も
■日本では4月に第18回統一地方選挙が予定されています。12日に都道府県と政令市の首長、議員の選挙、26日にそれ以外の市町村の首長、議員の選挙が行われます。2014年の衆議院選挙では与党が絶対多数を維持しましたが、地方では苦戦する選挙区もありました。
■また、9月には安倍自民党総裁の任期満了を受け、総裁選が実施されます。安倍総裁が再選されれば、総裁を2018年まで務めることになります。

【今後の展開】欧州ではギリシャ、英国の選挙、日本では与党の支持率に注目
■ギリシャ、英国の総選挙に注目
ギリシャでは急進左派が賃上げや雇用拡大に加え、債務の一部減免容認をユーロ諸国に働きかけることを公約に掲げています。英国は、欧州連合(EU)離脱派が勢力を増しています。急進左派等の台頭はEU及びユーロに対する信任が揺らぐ要因です。欧州経済や通貨に与える影響が大きいだけにその動向に注目する必要がありそうです。
■与党の支持率が注目の統一地方選挙
日本の統一地方選挙では、地方経済の活性化が進んでいるか、進むと期待されるかといった「アベノミクス」に対する真価が問われることになりそうです。2014年末に政府は5カ年計画「地方創生総合戦略」を発表しました。具体化はこれからですが、こうした政策に対する期待を測るためにも与党の支持率がどの程度維持されるかに注目です。