宅森昭吉に聞く『2022年の日本経済』

2022年1月4日

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21年の新語・流行語大賞の年間大賞はア・リーグMVPの大谷翔平選手・関連語の「リアル二刀流/ショータイム」に決まりました。20年はノミネートされた30語の内、半分が新型コロナ関連でしたが、21年は新型コロナ関連は30語の2割にとどまりました。21年の日本の実質GDP成長率は一進一退となりましたが、10-12月期は回復が見込まれ、『2022年の日本経済』は20年5月を谷とする景気拡張局面が続くと期待されます。

【ポイント1】21年10-12月期の実質GDP成長率は回復が見込まれる

■21年の日本の実質GDP成長率は一進一退となりましたが、10-12月期は回復が見込まれます。この回復の理由として、①足元の国内でのコロナ感染者数の落ち着き、②緊急事態宣言の9月末での解除、③部品不足の緩やかな改善傾向、等があげられます。そしてこの傾向は2022年に入っても継続すると期待されます。

【ポイント2】日銀短観にはオミクロン型の不透明さが影響

■21年12月調査の日銀短観では、大企業・製造業の業況判断DIは+18と前回調査から横ばいでしたが、先行き見通しは+13と悪化する見込みです。DIの中身を見ると、「悪い」は減少したものの、「さほど良くない」が大きく増加した形です。新型コロナウイルスのオミクロン型の動向の不透明さが影響したようです。


■一方、大企業・非製造業の業況判断DIは+9と、コロナ前の19年12月の+20以来の水準となりました。また、全規模・全産業の業況判断DIは+2と、前回の▲2のマイナスからプラスに転じ、緩やかな回復基調継続が期待される内容となりました。

【今後の展開】22年度は今年に続いて2年度連続のプラス成長が期待される

■毎年全国から公募で選ばれる「今年の漢字」は、その時々の景気局面や経済状況を映しています。21年は「金」でした。夏季オリンピック開催年は、リーマン・ショックが発生した08年のようにショッキングな出来事がなければ金メダルにちなんで「金」が選ばれることが多いのですが、今年も「金」となったことは、20年5月を谷とする景気拡張局面が続いていることを示唆していると考えられます。


■景気動向指数の基調判断は、生産指数等の動向から9月にそれまでの「改善」から「足踏み」に下方修正されましたが、近々「改善」に戻りそうで、後退局面になる可能性は低いと見られます。また、民間エコノミストのコンセンサス調査である「ESPフォーキャスト調査」(12月調査)では、22年度の実質GDP成長率の予測平均値は前期比年率+3.03%でした。20年度はコロナ禍により同▲4.5%と大幅減でしたが、22年度は21年度の同+2.72%(予測平均)に続き、2年度連続でプラス成長となりそうです。

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