『SQ』は日本株の転換点となるか?

2020年12月9日

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12月11日に“Special Quotation”(『SQ』)を迎えます。『SQ』とは株価指数の先物取引やオプション取引などを、決済期日で決済するための「特別清算指数」のことを指します。今回の『SQ』では高水準が続いてきた先物などのショートポジションの買戻しがどこまで進むかがポイントとみられます。急速に進んだ場合株価の上昇局面と急拡大しているNT倍率の転換点になる可能性があり注目されます。

【ポイント1】『SQ』時には多様なポジションを決済

『SQ』前後は相場が転換する傾向あり

■12月11日に株価指数先物とオプション取引の『SQ』を迎えます。投資家は『SQ』に向けて多様なポジションの決済等の対応を迫られます。『SQ』前後に何らかの要因で株価が変動した場合にポジションを一気に解消する動きが出て、株価の変動率が大きくなることや相場の転換点となることがあります。

【ポイント2】ショートポジションは高水準

テクニカル、NT倍率には過熱感

■現状をみるとテクニカル指標は日経平均株価の200日移動平均乖離率が12月7日現在で19.36%上方乖離しており、強い過熱感を示しています。一方、需給関連指標をみると、ネット裁定残高はピークの▲8.85億株からは縮小していますが12月3日時点で▲3.63億株あり、ショートポジションは高水準にあると想定されます。

■日経平均株価を東証株価指数(TOPIX)で割ったNT倍率は4月以降急拡大して11月30日には15.0倍を上回り、日経平均株価の構成比率は上位15銘柄で50%を上回るなど、異例な状況にあります。

【今後の展開】『SQ』前後が転換点か?

■3月『SQ』後の19日に日経平均株価は年初来安値の16,552.83円を付けました。その後はその際積みあがったショートポジションの買戻しがけん引して株価は上昇、同時にNT倍率も拡大する展開が続いてきました。ただ今回の『SQ』を迎えるにあたって、これまでの『SQ』時に比べテクニカルやNT倍率などに強い過熱感がみられます。『SQ』前後にショートポジションの買戻しにより株価が上昇し、ネット裁定残の売り超が解消された場合、テクニカル面の強い過熱感などから上昇相場やNT倍率の拡大は調整を迎える可能性があります。

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