巣ごもり消費を追い風に『ゲーム機市場』が活況

2020年9月30日

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新型コロナの拡大による外出自粛などを受け、企業の業況が軒並み悪化するなか、巣ごもり消費を追い風に『ゲーム機市場』の活況が続いています。特に任天堂のゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」は巣ごもり生活の消費者の心をとらえ、大きく販売が伸びています。新型コロナの収束が見通せないことや、年末商戦に向けてソニーとマイクロソフトが新型のゲーム機を発売することなどから『ゲーム機市場』の活況は続きそうです。

【ポイント1】『ゲーム機市場』は巣ごもり消費を追い風に好調

■コロナ禍で外出自粛などから企業の業況が軒並み悪化するなか、『ゲーム機市場』は巣ごもり消費を追い風に都内の家電量販店などで「ニンテンドースイッチ」が完売する店舗もでるなど活況が続いています。年末商戦に向けてソニーとマイクロソフトが新型のゲーム機を発売する予定で年末商戦への期待が高まっています。

【ポイント2】任天堂、ソニーの好業績はゲームがけん引

■任天堂の2020年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比6.4倍の1,065億円と大幅な増益となりました。3月20日に発売したスイッチ用ソフト「あつまれ どうぶつの森」はわずか12日間で1,177万本を世界で販売するなど記録的なヒットとなり、ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の2020年度の生産台数は期初計画から2割増の2,500万台規模と、過去最大になる模様です。

■ソニーの2020年4~6月期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前年同期比53.3%増の2,333億円と、事前の市場予想の平均を上回る大幅な増益でした。けん引したのは、コロナ禍の「巣ごもり特需」で大きく伸びたゲーム事業です。同社とマイクロソフトはともに年末商戦向けに、ディスクを挿入して遊ぶ通常版に加えてダウンロード専用機もそろって投入し販売拡大を図ります。

【今後の展開】中長期的にはクラウドの台頭への戦略が必要

■新型コロナの収束は見通せず、年末商戦に向けてソニーとマイクロソフトが新型のゲーム機を発売することから『ゲーム機市場』の活況は続きそうです。ただ両社がダウンロード専用機をそろって投入するのは、ダウンロードの比率が上昇するなどゲーム市場が大きく変わってきたことが背景にあります。中長期的には専用機がなくてもインターネット経由で遊べるクラウドゲームが、次世代通信規格「5G」などの普及でシェアを高めていくとみられています。専用機ならではの魅力を高め、クラウドゲームの台頭にそなえた取り組みが求められます。

※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

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