『街角景気』は現状が2カ月ぶりに悪化

2019年4月10日

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「景気ウォッチャー調査」、いわゆる『街角景気』とは、景気に敏感なタクシー運転手や小売店、メーカー、輸送業、広告代理店など、地域の景気の動きを敏感に観察できる立場にある約2,000人を対象とした調査です。2019年3月の『街角景気』は、足元の景況感を示す現状判断指数(DI)が2カ月ぶりに悪化しました。内閣府は、『街角景気』の基調判断を下方修正しました。

【ポイント1】現状判断DIは前月比▲2.7ポイントとなり2カ月ぶりに悪化

先行き判断DIは2カ月連続悪化

■2019年3月の『街角景気』によると、現状判断DI(季節調整値)は前月比▲2.7ポイントの44.8でした。景況感は2カ月ぶりに悪化しました。世界経済の先行き懸念や相次いだ値上げなどが影響したとみられます。

■項目別では、企業動向関連、雇用関連、家計動向関連の3項目ともDIが悪化しました。家計動向関連はサービス関連などすべての項目で悪化、企業動向関連は製造業、非製造業ともに悪化しました。

■一方、先行き判断DIは前月比▲0.3ポイントの48.6と、小幅ながら2カ月連続で悪化しました。項目別にみると、家計動向関連がわずかに上昇したものの、企業動向関連、雇用関連が低下しました。

【ポイント2】現状のコメントは「節約」に加え「値上げ」や「消費税」が増加

先行き判断は不安と期待が交錯

■街角の声をより客観的に分析する、当社独自のテキストマイニングによる分析手法(*)によると、ウォッチャーの現状判断に関するコメントからは、家計の「節約」に関わる用語に加え、「値上げ」や「消費税」の増加が目立ち、物価上昇やそれに対する懸念が家計の節約姿勢を強めた可能性がうかがわれます。

■一方、先行き判断については、「消費税」、「増税」、「駆け込み」という消費増税に関わる用語が増加する一方、「ゴールデンウィーク」、「連休」、「改元」、「オリンピック」というイベントに関わる用語も増加しており、不安と期待が交錯しています。

(*)テキスト(文書)をコンピュータで探索する技術の総称。典型的な例として、テキストにおける単語の使用頻度を測定し、テキストの特徴を統計的に分析・可視化することで、背後にある有益な情報を探ることができます。

【今後の展開】内閣府は基調判断を下方修正、国内景気はまだら模様

■内閣府は景気ウォッチャー調査の基調判断を、「このところ回復に弱さがみられる」とし、前月の「緩やかな回復基調が続いている」から下方修正しました。先行きについては、「海外情勢等に対する懸念もある一方、改元や大型連休等への期待がみられる」と据え置きました。『街角景気』の現状判断は下方修正されましたが、海外の景気指標には改善を示す指標もあり、国内景気はまだら模様が続きそうです。

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