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現先取引(げんさきとりひき)

解説

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債券などを一定期間後に一定の価格で買い戻す(売り戻す)ことを、あらかじめ約束して売買する取引のこと。売り手と買い手が合意のうえ、一定期間の利回りを市中金利の変動とは関係なく事前に確定してしまう仕組みです。売り手から見た場合を「売り現先」、買い手から見た場合を「買い現先」と呼び、売り手は一定期間の資金調達手段、買い手は一定期間の資金運用手段として利用されています。期間は短いもので1日、長いもので数カ月となっています。実質的には、短期金融市場での債券を担保とした金融機関同士の資金の貸し借りといった性格の取引です。このため、国債の現先取引は、日銀公開市場操作(オぺレーション)の対象のひとつとなっています。レポ取引が現金を担保に債券を貸し借りするのに対して、現先取引は債券を担保に現金を貸し借りするというものです。

情報提供:株式会社時事通信社