ホームマーケット日々のマーケットレポート総選挙結果と市場動向  与党勝利で安倍政権長期化の可能性が高まる【デイリー】/マーケット情報・レポート - 三井住友DSアセットマネジメント

総選挙結果と市場動向  与党勝利で安倍政権長期化の可能性が高まる【デイリー】

2014年12月15日

【ポイント1】自公で3分の2の議席を維持

景気対策強化に期待
■14日に投開票された衆議院総選挙では自民党が単独過半数となる291議席を確保し、連立を組む公明党と合わせて3分の2以上となる326議席を維持しました。民主党や共産党は議席を伸ばしましたが、野党全体としては伸び悩みました。争点とされたアベノミクスは一応の信任を得た形です。

■衆院で3分の2超の議席を有すると参院で否決された法案を再可決できます。今後TPPや原発再稼働、安全保障などの政策に十分な論議をつくす一方、景気対策は早期にとりまとめることが望まれます。

【ポイント2】結果判明後の株式市場は下落

円安株高傾向は不変か
■12月15日の日経平均株価は先週末比▲272.18円安の17,099.40円となりました。与党勝利の選挙結果はすでに株価に織り込まれていたと見られます。今日の日本株式市場の下落は、原油価格や欧米株式市場が下落したことが影響しました。15時現在の米ドル円レートは118.59円前後と先週末から大きな変化はうかがわれませんでした。

■アベノミクスが信任を得た形となり、市場はこれまでと同様に強力な金融緩和策と景気対策をにらみ円安株高傾向が続くと見ています。今後の株式市場では景気や企業業績の動向がより重視されると見られます。

【今後の展開】安倍政権の長期化で成長戦略の効果に期待が高まる

■安倍政権には、まず足元の景気のもたつきを解消させるために、個人消費や企業の設備投資を上向かせる景気対策の実行が期待されます。

■今回、与党が勝利したことで、安倍政権が長期化する可能性が高まりました。アベノミクスの第3の矢である成長戦略は新たな市場の創出など中長期的な視点での施策が中心となっており、政権の長期化で成長戦略が成功し、景気が回復軌道に乗ることが期待されます。

関連マーケットレポート