鉄鉱石・石炭価格の動向
鉄鉱石価格は上昇基調

2017年1月17日

【ポイント1】鉄鉱石価格は上昇

石炭価格も高水準を維持

■石炭価格は、鉄鋼用原材料としてのコークス製造などに利用される原料炭で見て、2016年2月初旬の1トン当たり約75ドルを当面の底に上昇へと転じ、16年11月に同300ドル台に乗せました。その後は値を下げましたが、直近でも同180ドル台の高水準を維持しています。

■一方、鉄鋼の主原料となる鉄鉱石の価格は2015年12月の1トン当たり40ドル割れの水準から16年12月の同83ドル台へ上昇。その後も同80ドル前後の水準で堅調に推移しています。

【ポイント2】需給が好転

中国の生産抑制が寄与

■価格上昇の背景には、最大の消費国である中国の景気持ち直しに対する期待と、生産能力削減を主因とする需給関係の好転があると見られます。特に石炭は、中国政府による鉱山の生産能力削減や減産指導が在庫削減に寄与しました。

■その結果、石炭の在庫は減少し、むしろ供給不足が顕著となりました。中国政府は、環境への影響が少ない再生可能エネルギーの普及を促すために設定した炭鉱の年間操業日数の短縮化目標(年間の操業日数を276日に制限)を、昨年一定の条件を満たした企業について緩和したほか、大手の石炭会社に増産命令を下したほどです。

【今後の展開】今後も底堅い展開へ

■中国経済は、都市化政策をはじめとするインフラ投資の拡大や民間投資の持ち直しを支えに、今後も安定した成長が見込まれます。

■目先的には鉄鉱石・石炭価格とも昨年後半における急騰の反動が予想されますが、中国経済の安定成長に伴い中期的には底堅い推移が見込まれます。

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