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「季節予報」は暑い夏を予想(日本) 【キーワード】

2016年6月27日

<今日のキーワード>
気象庁は、「季節予報」を発表しています。「季節予報」とは、1カ月間、3カ月間といった期間を対象として大まかな天候を予報するものです。季節商品の売れ行きが景気に与える影響は大きいため、夏と冬の「季節予報」は、特に注目されます。中でも季節の入り口の天候が、衣料品などでは大事です。今年の7月~9月の3カ月間は、太平洋高気圧が西へ張り出すため、高めの気温となると見込まれ、暑い夏となりそうです。

【ポイント1】「季節予報」は1カ月から3カ月、6カ月先を予報

7月から9月の3カ月予想を発表

■「季節予報」には、4種類の予報があり、予報期間や発表日が異なります。予報期間は、1カ月、3カ月に加え、暖候期や寒候期は6カ月先まで予想します。4種類の予報はそれぞれ定期的に発表されます。6月24日に発表された3カ月予想は、7月から9月の天候見通しとなります。

【ポイント2】今年の夏は暑い予報

降水量は平年並みの見込み

■「季節予報」では、1カ月や3カ月間の天候(気温や降水量)を平年と比べて、「低い(少ない)」、「平年並み」、「高い(多い)」の3つの階級で示します。1981年から2010年までの30年間の値のうち、11番目から20番目までを「平年並み」として、上下で3つに分けます。

■6月24日に発表された3カ月予報によれば、太平洋高気圧の西への張り出しが強くなり、平均気温は、東日本、西日本、沖縄・奄美で高くなる見通しです。降水量は、北日本と東日本日本海側で平年並みか多く、他の地域は平年並みとなる見通しです。

【今後の展開】足元の消費は低調だが暑い夏がプラス効果に

■4月の家計調査によると、1世帯あたり消費支出は、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比▲0.4%でした。うるう年の影響もあり増えた2月を除くと、7カ月連続の減少となるなど、このところ個人消費は低調です。

■「季節予報」の通り、今年の夏が早くから暑くなれば、エアコン販売や夏物衣料、ビール、アイスなどの消費が大きく増えることが見込まれます。猛暑による夏場の消費回復が電気機械などの生産を押し上げる可能性もあり、停滞ぎみの景気が上向くことが期待されます。

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