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フィデューシャリー・デューティー(ふぃでゅーしゃりー・でゅーてぃー)

解説

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資産運用や投資商品に関わる銀行、証券等が負う責務のこと。英語表記「fiduciary duty」の日本語読みで、「受託者責任」と訳されています。欧米で一般に浸透している考え方で、信託の受託者委託者および受益者の利益を第一に考える義務を負うという概念です。金融庁が2014年度の「金融モニタリング基本方針(監督・検査基本方針)」の中で、フィデューシャリー・デューティーについて「他者の信認を得て、一定の任務を遂行すべき者が負っている幅広いさまざまな役割・責任の総称」と定義。「商品開発、販売、運用、資産管理それぞれに携わる金融機関がその役割・責任(フィデューシャリー・デューティー)を実際に果たすことが求められる」として、金融機関の監督・検査の際に重視していく方針を表明しています。さらに、23年11月に成立した改正法の「金融サービスの提供及び利用環境の整備等に関する法律」において、全ての金融サービス提供事業者に対して、「顧客等の最善の利益を勘案しつつ、顧客等に対して誠実かつ公正に、その業務を遂行しなければならない」との義務が課されることになりました。

情報提供:株式会社時事通信社