世界の観光産業においても存在感を増す中国【アジア・オセアニア豆知識】
2018年5月16日
中国旅游研究院が発表した『2017出境旅游大数据报告』によると、中国⼈の海外旅⾏者は2017年に1億3,051万⼈(前年⽐+7.0%)となりました。所得⽔準の向上だけでなく、海外への渡航基準の緩和、航空便の増加、⼈⺠元⾼の傾向が主な要因として挙げられます。今後は主要地⽅都市からのアクセスなども向上し、さらに海外旅⾏者数は増加するものと予想されます。
世界に広がる中国⼈観光客、今後は欧⽶⽅⾯に注⽬
中国では経済成⻑に伴う所得向上などにより、海外への旅⾏者数が⼀貫して増加傾向にあります。中国⼈の⼊国条件が緩和された国や国際航空路線が増加したことなども追い⾵となっています。タイや⽇本、韓国等の10ヵ国では、外国⼈観光客に占める中国⼈の割合が⼀番⾼いことが⽰されています(2017年末現在)。
⼀⽅、⽶国や英国、ニュージーランドなどの国においても、中国⼈観光客が⼤きな割合を占めています。2015年以降は、中国本⼟の主要地⽅都市から欧・⽶・豪の主要都市への路線が新規就航していることも⽬⽴ちます。今後は、アジア⽅⾯のみならず、欧⽶⽅⾯へ向かう中国⼈観光客がさらに増え、世界の観光業界における中国の影響⼒はますます強くなると考えられます。
